万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
神婚譚発生の基盤
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
中川ゆかり
 ふりがな
なかがわゆかり
 発行年月
1982/2
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
109
 掲載頁
1635
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
神婚,ヤマトトモモソヒメ,オキナガタラシヒメ,カミガカリ,〜にヨル,〜にノル,阿礼,伊須気余理比売,一夜,ホムチワケ,忌みごもり
 論文要旨
古事記でオキナガタラシヒメが「帰神」と表現されているが、漢籍などの用例から「カミと一体化して恋愛感情と似た高揚した精神状態になった」と解釈される。一夜婚・一夜娠みの伝承は、神霊が祭祀の一夜だけに訪れ、すぐに去って行く存在であったためと解することができ、またその結婚の場が忌みごもりの屋の性格をもつことから、『神婚』を典型的に表現したものといえる。古代伝承において、神婚譚はカミと一体化する祭祀と表裏の関係にあり、祭祀における一連の精神状態が神婚譚発生の想像力の基盤となった。"