万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
丘墓之所
 論文サブタイトル
書紀述作の一問題
 単著/共著
単著
 論者名
村田正博
 ふりがな
むらたまさひろ
 発行年月
1982/6
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
110
 掲載頁
3343
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
日本書紀,百済,百済の滅亡,白村江の戦い,丘墓,丘墓之所
 論文要旨
天智紀二年九月七日条の百済滅亡の記事にある「丘墓之所」という表現について考察し、併せて書紀述作の資料の問題についても触れる。書紀や漢籍の「丘墓」の用例を検討し、それが仰ぐべき祖先の墓という意味合いを持ち、そこから「丘墓之所」とは先祖歴代の墓のある土地、いわゆる本郷の地を指すと理解し、具体的には泗D17211あるいは泗D17211と熊津であったとする。また、そのような意味を持つ「丘墓之所」は「百済之名」と対偶表現になっており、当該個所は百済人の痛恨の情をあらわしていると述べる。そして、このような表現は、百済人自身の言葉に基づいて構成されていると考えられ、書紀述作の資料の問題を考える際にも考慮すべきであるという。"