万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
うたと文字(うた=傍点あり)
 論文サブタイトル
つなぎことば「惻隠」をめぐって
 単著/共著
単著
 論者名
丸山隆司
 ふりがな
まるやまたかし
 発行年月
1983/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
112
 掲載頁
118
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
133, 196, 207, 266, 758, 1285, 1288, 1292, 1297, 1298, 1299, 1304, 1305, 1723, 1890, 1896, 1995, 2239, 2315, 2324, 2334, 2358, 2360, 2362, 2375, 2384, 2393, 2399, 2421, 2433, 2436, 2459, 2464, 2470, 2471, 2472, 2473, 2477, 2479, 2481, 2486, 2487, 2488, 2501, 2804, 2842, 2857, 2858, 2859, 2863, 3005, 3130, 3220, 記61, 記63
 キーワード
うた,文字,訓み,音声言語,うたう,きく,文字化,かく,立場,日本語,漢語,漢字,変容,学,人麻呂歌集,表記,稲岡耕二,表記史,人麻呂作歌,略体表記,非略体表記,阿蘇瑞江,抒情,訓,様式,伊藤博,和歌意識,国語意識,言霊誇示,倭歌,自覚,認識,人麻呂詩体歌集,短歌形式,詩体,句切れ,選択,常体,石井庄司,用字,武田裕吉,漢風の熟字,義訓,正訓字,借音,借訓字,序歌形式,物象表現,心象表現,つなぎことば,同音的用法,掛詞的用法,譬喩的用法,寄物陳思,対立的調和,二重表現,序詞,土橋寛,発想形式,陳述性,類歌性,鈴木日出男,自然,こと,もの,抽象,枕詞,序詞的枕詞,惻隠,ねもころ,惻隠惻隠,ねもころごろ,語感,連語,連文,二重性,渡瀬昌忠,根深,心哀,大久保正,寄物陳思歌,正述心緒歌,懃
 論文要旨
人麻呂歌集歌・作歌における「ねもころ(に)」「ねもころごろに」とその文字表現との関係を追求することによって、序詞形式におけるつなぎことばの文字表現が、その表現構造の類型と微妙な均衡を持ち、そのことにおいて文字表現は揺れとして現象しており、そこに序歌形式のその表現構造としての抽象があることを指摘し、この揺れと抽象から、逆に序詞的枕詞が生み出され、さらには正述心緒歌へと展開し得ていることを論証した。また、以上のことが、うた(うた=傍点あり)の文字化が単にその語句との関係にとどまらず、うた(うた=傍点あり)の表現構造にもかかわることを示していると論じた。"