万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
雄略天皇の神性素描
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
菅野雅雄
 ふりがな
すがのまさお
 発行年月
1976/11
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
38
 掲載頁
3138
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
4260, 4261, 記96
 キーワード
万葉集,編纂意図,雄略,古事記,区分,赤猪子,吉野,上田正昭,神仙思想,アキヅノ,アキヅシマ,葛城山,神光,浦嶋子,少子部,神性
 論文要旨
『万葉集』巻頭に雄略天皇御製歌が置かれた意義を『記紀』の記載から探ると、『古事記』は神の世(上巻)・神と人の世(中巻)・人の世(下巻)と区別できるが、雄略天皇は下巻にあって中巻的要素が濃い。赤猪子の段では不老不死の意識が、行幸した吉野には神仙思想との関わりが、蜻蛉島の歌には神という印象が、葛城山では神との交渉が見られる。『書紀』にも雄略天皇の古代性・神話性がみとめられ、神仙思想が纏わりつく。『万葉集』巻頭に雄略天皇を据えたのは、その神性から加護を求め、また『万葉集』自体を神性化する意図であったと推測する。"