万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
「見る・見ゆ」と「思ふ・思ほゆ」
 論文サブタイトル
『萬葉集』におけるその相関
 単著/共著
単著
 論者名
内田賢徳
 ふりがな
うちだまさのり
 発行年月
1983/10
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
115
 掲載頁
132
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
2199, 1568, 2180, 2196, 2684, 1479, 記41, 記53, 5, 25, 3729, 92, 記46, 2550, 記112, 44, 78, 18, 2, 4, 7, 紀118, 487, 148, 27, 248, 36, 1972, 1160, 1194, 1227, 3890, 1714, 256, 1226, 3212, 2105, 4434, 1812, 1897, 3155, 150, 2850, 2880, 4237, 2709, 705, 2614, 2787, 2551, 253, 255, 254, 135, 1837, 513, 2515, 3053, 496, 2699, 2333, 140, 3029, 2358, 2366, 2745, 2601, 2869, 2941, 2932, 3104, 2910, 2872, 2970, 2120, 2359, 770, 2418, 2842, 2412, 2569, 1202, 1236, 3162, 2589, 2462, 490, 2914, 633, 615, 3735, 3738, 772, 476, 4201, 4451, 4400, 1579, 618, 1476, 602, 304, 209, 3230, 1740, 1095, 1175, 967, 843, 4142, 2221, 1853, 1533, 994, 3844, 333, 1808, 3209, 3345, 4114, 3974, 4483, 4162, 2169, 1860, 2900, 1296, 2546, 4309, 1406, 266, 64, 1956, 866, 3588, 1451, 1413, 29, 218, 1796, 1798, 32, 33, 305, 4016, 3372, 324, 1801, 1892, 2270, 1847, 4139, 4292
 キーワード
見ル,見ユ,思フ,思ホユ,ラム,「……見れば……見ゆ」,「……思へば……見ゆ」,「……見れば……思ほゆ」,思うこと,見ること,相関,抒情,呪性,肯定性,否定性,隠すもの,国見歌謡,国見歌,不可視,文化,風景,価値,共同体,神話的思考,不在,幻視,現実,可能態,感傷,知,抒情,透入,情調,述語性,検証,確信,信憑性,懐疑,予期,可視性,夢,直情性,連想,不安
 論文要旨
「見る・見ゆ」という述語形式は、萬葉以前では「……見れば……見ゆ」の形式に典型的なように神話的思考に覆われていたが、初期萬葉において否定的な契機の介在によって、不在のものをまなざしの内側に回復する「思ほゆ」が「見ゆ」と交替的に成立し、以降、萬葉歌において「見る・見ゆ」は肯定性否定性の両面において「思ふ・思ほゆ」と相関をもち、相関は様々な表現の型を生みつつ知的な方向へと展開する一方、確かな対象をもたない感傷に浸されてその相関が終息するまでを論じた。"