万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
島の宮舎人等挽歌の構成
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
平舘英子
 ふりがな
たいらだてえいこ
 発行年月
1983/12
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
116
 掲載頁
3145
 巻番号
2
 対象歌番号
170, 171, 172, 173, 174, 175, 176, 177, 178, 179, 180, 181, 182, 183, 184, 185, 186, 187, 188, 189, 190, 191, 192, 193
 対象歌句番号

 歌作者データ
草壁皇子の舎人
 参考歌番号

 キーワード
草壁皇子挽歌,舎人等慟傷歌群,島の宮,真弓の岡,佐田の岡辺,渡瀬昌忠
 論文要旨
171〜193のいわゆる舎人慟傷歌群について、170番とあわせて構成を考える説に対して、23首で完結する構成を考える。170番歌と舎人慟傷歌群の冒頭部とはおなじ作歌意識のもとで作られたとは思われず、両者は切り離して考えるべきであると述べる。そして、171番からの23首は島の宮への愛惜をこめた詠嘆ではじまり、島の宮から皇子のいる所へという視点の展開を繰返し、佐田の陵墓への道を宮道とする悲しみで結ばれており、5つのグループに分けられるという。また、この歌群の構成において特徴的なのは、作歌意識が草壁皇子への哀悼というより、皇子と自らの生活の基盤であった島の宮に向けられていたことであるという。"