万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
古事記における神話と歴史の問題
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
徳光久也
 ふりがな
とくみつきゅうや
 発行年月
1979/4
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
42
 掲載頁
1929
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
167
 キーワード
神話,歴史,高山樗牛,津田左右吉,西郷信綱,正負,デスポット,出雲,王権物語,旧辞,帝紀,文学的真実,歴史的真実
 論文要旨
古事記上巻は神話論の対象となっているが、「政治的に造作された天皇制神話」という論点を逸らしてはならない。高天原−出雲の神話において典型化されているように、天つ神が栄え出雲の三神格が滅びゆくといった「正と負の論理」が記紀神話を貫いている。上巻は共時的に中下巻に対してパラレルな位相を保つ。旧辞の六割を占める王権物語も史実に基づくとはいえず、帝紀も三三代の天皇のうち二十代くらいの実在しか推定できない。このように古事記は神話でも歴史でもないが、神話的かつ歴史的といえるとする。"