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巻番号 |
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対象歌番号 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
7, 461, 466, 1807, 2248, 3745, 4060, 4285, |
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キーワード |
字余り,結合度,動詞性,『古代日本語文法の成立の研究』 |
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論文要旨 |
万葉集巻11の2756番の歌の第二・三句「借有命 在人乎」の訓読について、「仮れる命にある人を(カレルイノチニ アルヒトヲ)」と訓むべきであるとするもの。山口佳紀氏はその著『古代日本語文法の成立の研究』において、当該の第二・三句を旧訓にもどして「カリナルイノチ アルヒトヲ」と訓読すべきであると説く。これに対して筆者は「借」字は集中「借五百(カリホ)」などのように、「仮」の意味に用いる例のあることから、当該例も「仮」の義として解釈できるとする。また旧訓のように「カリナル命がある人を」と「命」を主語とすると当該歌は歌意が通らないとし、「〜命ニ」と「ニ」が入るのが穏やかであるとする。その場合「仮の命である人(私)を」と解釈することができる。なお、「カリナルイノチニ」では字余り句となるけれども、「連体形+母音からはじまる体言」の場合には字余りを生じないという事実があることから、当該例は「カレルイノチニ アルヒトヲ」と非字余り句に訓むべきであると結論付ける。"
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