万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
葛城の大神の敗北
 論文サブタイトル
古事記における「名告り」から
 単著/共著
単著
 論者名
阿部寛子
 ふりがな
あべひろこ
 発行年月
1983/4
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
50
 掲載頁
6781
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
名,名告り,服属,須佐之男,雄略,亦の名,求婚伝承,巫女,一言主大神,葛城の大神,奉斎氏族,住吉三神,賀茂氏,葛城氏,上田正昭,敗北
 論文要旨
古事記では、書紀とは違い、神が「名」として立ち現れる。ここにはいわば名への信仰ともいうべきものがある。名を明かすことと素姓・身分を明かすこととを区別して十四の用例を検討すると、古事記の名告りは服属表現であるといえ、名(本名)を明かさない場合は服属表現でないことがわかる。雄略記の葛城の大神出現の伝承は、天皇と神のどちらの権威を認めるかで論が分かれているが、葛城の大神の名告りは、その機能からみて敗北宣言に他ならないといえる。"