万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
秋の雨に濡れつつ居れば
 論文サブタイトル
巻八編者の和歌配列の一端を巡って
 単著/共著
単著
 論者名
生田周史
 ふりがな
いくたひろふみ
 発行年月
1987/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
126
 掲載頁
1527
 巻番号
8
 対象歌番号
1573
 対象歌句番号
1573-4
 歌作者データ
大伴利上
 参考歌番号
1570, 1571, 1572, 2169, 3819, 3820, 287, 574, 1698, 2235, 126, 127, 1743
 キーワード
大伴村上,吉井巌,いへ,やど,巻8の編纂,井出至,尾花,白露,伊藤博,古歌の利用
 論文要旨
万葉集巻8・1573番歌の「我妹がやど」の解釈を中心にした論。従来、当該歌は旅の時の歌であるとされているが、その理解では「我妹がやど」と矛盾するといい、巻8編者の配列意識から当該歌を理解しなおそうとする。それによれば、1570から1573までの4首は「雨」で類聚され、さらに、雨中の歌雨後の歌というように4首で緊密な関係を持っているという。そして、このことから1573の「我妹のやど」は1570の「ここ」と対応し、雨を避けるところとして理解でき、さらに、そこに「妹」を求めているのだとする。そして、結局、「我妹がやど」は妹の家をいったものと理解してよいという。"