万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
中世萬葉擬歌とその周辺
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
片桐洋一
 ふりがな
かたぎりよういち
 発行年月
1987/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
126
 掲載頁
114
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
1897, 852, 3872, 4063, 880, 871, 3929, 3945, 4017, 650, 3836, 3872
 キーワード
享受史,古今集の注釈,毘沙門堂本古今集注,古撰,冷泉家流伊勢物語抄,古今和歌集灌頂口伝,古今和歌集序聞書三流抄,わぎもこ,古今集注,万葉擬歌,玉伝深秘巻,奥義抄,宮内庁書陵部本古今集抄,勧修寺本古今集注,草紙洗小町,鷹司本古今抄,弘安十年本古今集注,秘府本萬葉集抄,歌語,堀河院百首,あゆのかぜ,いめにみゆ,あかとき,顕注密勘
 論文要旨
中世に見られる万葉擬歌について、それらが作られた背景を中世における万葉集の享受という観点から論ずる。まず、万葉擬歌が作られた背景には、万葉集が当時権威あるものであったのと同時に未知の部分の多いものであったことがあるという。そして、具体例を検討し、万葉集の講釈の場において万葉歌語を用いた歌が「万葉歌」とされてしまった場合が多いと述べ、それらの例を見ると、万葉集の研究や享受が古今集の注釈史を含む歌学と強くつながっていたことがわかるという。さらに、当時の万葉集の研究、享受は、自らが歌作をすることを前提にして歌語、本説を知るという営みであり、汎和歌史的な活動と捉えることが出来るという。"