万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
大伴家持作四一六九・七〇番歌mp賀歌性
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
大濱眞幸
 ふりがな
おおはままさき
 発行年月
1987/9
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
127
 掲載頁
119
 巻番号
19
 対象歌番号
4169, 4170
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
4111, 4112, 1009, 4058, 4059, 4060, 4063, 4064, 904, 1300, 1302, 2445, 2446, 1043, 4498, 4501, 1134, 988
 キーワード
坂上大嬢,坂上郎女,橘,真珠,松柏,橘諸兄,ミオモ,ミオモワ,年の賀
 論文要旨
4169、4170番歌の制作背景について主に4169番歌の表現から論ずる。4169番歌の表現に使われた「橘」「真珠」「松柏」の3語はいずれも坂上郎女の長寿を言祝ぐための寿詞であって、当該歌が坂上郎女の長寿を祝う意味を持つ書簡歌であるとし、それにより、これが坂上郎女の「年の賀」の歌であったとする。そこから、従来諸説がわかれる坂上郎女の生年について考察し、生年が701年であったとする説をとる。また、4170番歌については、当該歌が4169番歌の典型的な反歌であることを述べ、「生けるともなし」という一見賀歌にふさわしくない表現は家持らが郎女に直接対面して年の賀を祝えないことによるものだと述べる。"