万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
言ふすべのたづきもなきは吾が身なりけり
 論文サブタイトル
省約準体言の軌跡
 単著/共著
単著
 論者名
大藤重彦
 ふりがな
おおふじしげひこ
 発行年月
1988/12
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
130
 掲載頁
2743
 巻番号
18
 対象歌番号
4078
 対象歌句番号

 歌作者データ
大伴家持
 参考歌番号
記56, 記57, 4425, 1672, 4397, 1420, 1713, 1827, 102, 776, 2916, 2866, 4276, 4462, 1859, 1872, 2324
 キーワード
省約準体言,日本文法論,省約準体句,準体句,代表準体言
 論文要旨
4078番歌について、注釈の古風ではないという指摘を、古事記歌謡から中古にいたる省約準体言の使い方の変遷をおって、論証する。著者は、まず記56、記57を挙げ、それが既に技巧を凝らされたものであることを述べ、次に、万葉集における疑問詞呼応型省約準体言構文の展開を見、さらに、古今集以下中古の例を見ていく。そして、以上の時代的流れを見た上で、4078番歌が省約準体言構文が変質していく中での万葉から古今への特異点にあたることを述べ、注釈のいうように、新しい一首であると結論づける。"