万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
憶良の「經紀」再々考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
小島憲之
 ふりがな
こじまのりゆき
 発行年月
1988/12
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
130
 掲載頁
6067
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
山上憶良
 参考歌番号
904
 キーワード
悲歎俗道仮合即離易去難留詩一首并序,経紀,紀経,人事,蔵中進,芳賀紀雄,武田祐吉,陶宗儀,福田俊昭,周啓明,D28727D18811,D39430懿行
 論文要旨
『上代日本文学と中国文学』・『国風暗黒時代の文学』において先に論じた万葉集巻五の山上憶良「悲歎俗道仮合即離易去難留詩一首并序」の「経紀」について再考する。漢語「経紀」には古代語の常理常道の意と唐代語の生計をよく営むことの意の二つの意があることを考察し、憶良の「経紀」は、詩の文脈によると詩序の「人無定期、所以寿夭不同。申臂之頃、千代亦空」のあたりが関係することから前者の意を適用する。そして、「人事経紀如申臂」の句は、うるさい人間社会の常理として一定の命数はなく、それは肘を延ばすほどの早さ短さである、の意であり、世間の変移の早さに対する、人の命の早さを述べたものと論述する。"