万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂歌集略体歌の助辞表記
 論文サブタイトル
文字化と読添え
 単著/共著
単著
 論者名
渡瀬昌忠
 ふりがな
わたせまさただ
 発行年月
1989/3
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
131
 掲載頁
1734
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
1275, 2425, 1895, 1307, 2476, 1300, 2361, 2443, 2442, 2494, 3127, 2466, 2359, 2390, 2404, 2852, 2444, 2396, 2436, 2405, 2431, 2484, 2418, 1094, 2333, 1249, 2395, 2485, 1896, 2427, 2386, 2383, 2242, 2414, 1306, 2426, 2845
 キーワード
人麻呂歌集,略体歌,在,有,雖,読添え
 論文要旨
人麻呂歌集略体歌における文字化される助辞と文字化されない助辞について論ずる。はじめに「在」と「有」がともに「アリ」と読まれることを述べ、それにともなって、「雖」が従来「トイヘド」と読まれている例について、「雖」は本来逆接の助辞に相当するものであって、「トイヘド」ならば「云」が表記されるはずであるとをいい、改訓すべきであるとする。次に、「二アリ(ナリ)」について述べ、略体歌ではそれらは一般的に「在」「有」で表記されるが、否定の語が文字化される場合や、文脈理解上必要な語句が文字化されている場合にのみ読添えとなることを示した。また、「ニケリ」が「在」と表記される場合には、確認する意味が強い場合であり、読添えされる場合は確認する度合いが弱い場合であることを述べた。"