万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
萬葉の「我が身」の歌をめぐって
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
青木生子
 ふりがな
あおきたかこ
 発行年月
1989/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
132
 掲載頁
117
 巻番号
11
 対象歌番号
2390, 2394
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
85, 86, 87, 88, 194, 210, 213, 217, 218, 219, 336, 466, 528, 543, 547, 603, 604, 637, 723, 742, 848, 885, 897, 900, 1804, 1777, 1785, 2369, 2370, 2377, 2381, 2389, 2390, 2391, 2392, 2393, 2394, 2395, 2396, 2401, 2619, 2635, 2637, 2664, 2683, 2689, 2691, 2756, 3034, 3040, 3042, 3043, 3085, 3138, 3258, 3273, 3300, 3485, 3757, 3811, 3885, 4078, 4192, 4220, 4468, 4505, 古今113, 747, 791
 キーワード
我が身,自照,正述心緒,身,露,霜,目を欲る,息づき嘆く,胸を熱み,アレ,ワレ,菊沢季生,人麻呂歌集,恋死,死,稲岡耕二,遊仙窟,小島憲之,朝影,かげ,大岡信,斉藤茂吉,人麻呂作歌,武田祐吉,伊藤博,窪田空穂,連作性,渡瀬昌忠,流下型対応構造,平安文学
 論文要旨
平安朝文学における「わが身」は実生活の切実な心情表現であるが、その源を万葉集の中に溯ると、人麻呂歌集正述心緒歌の2390・2394の2例にゆきつく。2390番歌は「恋死」の世界を集約するような意味内容をもち、「恋死」を「我が身」なるものの自照意識の中にとらえようとする。2394番歌では「我が身」が頼りない「朝影」となって嘆かれている。続く2395番歌も、深い嘆き、愛の憧憬をもっており、人麻呂の作の原質に通うものがある。さらに2389〜2392,2393〜2395には連作性がみられ、その歌群・配列のあり方から、人麻呂的なものと「我が身」なるものの文芸史的意義を考えた。"