万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
漢語の摂取
 論文サブタイトル
漢語「立春・立秋」と「春立つ・秋立つ」など
 単著/共著
単著
 論者名
小島憲之
 ふりがな
こじまのりゆき
 発行年月
1990/3
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
135
 掲載頁
5965
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
38, 1812, 1819, 4490, 4492
 キーワード
立春,立秋,春立つ,秋立つ,春立,雨森芳洲,霞,六如上人,葛原詩話,葛原詩話後編,保坂達雄,山田孝雄,伊藤博,漢籍の異文の追求,揺山,新井栄藏
 論文要旨
漢語摂取の一例として「春立つ・秋立つ」と「立春・立秋」をとりあげる。六如上人の『葛原詩話』『葛原詩話後編』は「春立」の例として楊慎及び孟浩然の二例を挙げ、「春立つ」は「立春」の飜訳語ではなく「春立」をそのまま日本語に採用したものとするが、本稿はその説に対して、前者の例が「立春」とあるべきところを韻の関係上「春立」に改めたこと、また、後者の例は多くの諸本で「春至」となっていることを指摘して、「春立」の語の存在の確証はなく、「春立つ」を生み出すためには漢語「立春」を基本点として考えるべきことを論じる。そして、更に「揺山」を例に挙げて、国文学徒にとっても漢籍の異文の追求が必要であることを説いている。"