万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
作品としての古事記中・下巻の構造
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
吉井巌
 ふりがな
よしいいわお
 発行年月
1991/3
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
138
 掲載頁
134
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
古事記上巻,古事記中巻,古事記下巻,天神御子,神武天皇,敏達記,舒明天皇,帝紀,治天下,顕宗天皇,仁賢天皇、継体天皇,応神天皇,仲哀天皇,D06392靖天皇,仁徳天皇,安康天皇,古事記伝,真福寺本,垂仁記,仁賢記,宣化記,欽明記,仲哀記,応神記,允恭記,安康記,清寧記,武烈記,清寧天皇
 論文要旨
まず、中巻が上巻の基本軸を正しく受けていることを述べる。そして、このことは古事記の最大の主題である、皇位継承の次第を語ろうとすることと関係があるという。その皇位の継承の記述の基盤となるのは帝紀的記述であり、それはまた、各天皇記の冒頭記述と対応する。そして、皇位の継承を述べる内容にも中・下巻には統一された構造が見られるという。このような様態から、古事記では皇位継承の次第を語る基本的な部分と各天皇記の内容が完全に対応し、そのような各天皇記の連続が中・下巻なのであると述べる。このことは、古事記が皇位継承の次第を述べながら、全体で今の人々にこの時代についての歴史観を与えようとしたものであることを示すという。"