万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
上代のタメ・ユヱ・カラの使い分けについて
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
吉野政治
 ふりがな
よしのまさはる
 発行年月
1991/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
139
 掲載頁
118
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
157, 305, 332, 334, 411, 604, 624, 638, 694, 695, 796, 806, 976, 1038, 1197, 1257, 1342, 1379, 1809, 1741, 1772, 1936, 2062, 2312, 2395, 2400, 2411, 2455, 2535, 2576, 2768, 2907, 2983, 3025, 3098, 3116, 3271, 3288, 3421, 3482, 3535, 3586, 3615, 3727, 3745, 3761, 3799, 3811, 3814, 3816, 3830, 4104, 4154, 4222, 4306, 4356, 4469, 4493, 紀42, 紀123, 古今523, 金葉606,
 キーワード
形式名詞,タメ,ユヱ,カラ,菊澤季生,実在的理由,論理的理由,将来因,目的因,内なるもの,外なるもの,奥津敬一郎,未然理由,已然理由,記紀歌謡,歌経標式,日本霊異記,逢ふ,渡瀬昌忠,山田孝雄,堀口和吉,恋ユヱ,教端抄,正倉院仮名文書乙,シカルガユヱニ,山口堯二,オノカモノカラ,折口信夫,橋本四郎,指示体系,澤瀉久孝,石垣謙二,古典集成本,ソの領域のもの,コの領域のもの
 論文要旨
上代語には原因・理由を示す形式代名詞にタメ・ユヱ・カラがあるが、その相互関係を観点に入れつつ、三語の使い分けについて上代の和歌を中心に考察した。その結果、未実現・未完了のことがらを理由とする場合にはタメが使われ、すでに存在し、完了していることがらを理由とする場合にはユヱ・カラが使われることがわかった。またタメは自分の意思の及ぶ範囲外の内容(ソの領域のもの)が理由となる場合と、自分が希望・意図する内容(コの領域のもの)が理由となる場合とがあるが、「外なるもの」を理由として示すユヱはソ系の指示詞と結びつき、「内なるもの」を理由として示すカラはコ系の指示詞と結び付くことを述べた。"