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歌作者データ |
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キーワード |
| 塙書房版万葉集,桜楓社本万葉集,西本願寺本,校異,校訂,字体,同字,別字,通用字,異体字,通用,借用,同字意識,別字意識 |
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論文要旨 |
| 万葉集の本文校訂作業で現れる文字の同定意識の差異という現象を中心にして、テキストに書かれた文字を読むということを考察し、本文校訂のあり方について著者の認識を述べる。まず、塙本と桜楓本の校訂態度の差をたたき台とするが、両者の態度として、前者は本文を校訂するという態度が強く、後者は本文を復元しようとする態度が強いという。そして、このように校訂の方針によって文字の同定基準が変わるということから、テキストに書かれた文字を読む際、我々は書写者の意識にどの程度迫れるのかという疑問を投げかける。その後、著者は、同字、別字、異体字、通用字という概念について中国の文献をも援用して述べていくが、実際に万葉集の写本にあたった場合、通用、同字意識は今日我々が見る以上に広範であり、それぞれのテキストにおいての文字認識の見極めが必要であるとする。"
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