万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
古事記上巻「神参拾伍神」考
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
西宮一民
 ふりがな
にしみやかずたみ
 発行年月
1992/4
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
142
 掲載頁
3860
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
イザナギ,イザナミ,島生み,神生み,速秋津日子,速秋津比売,男女対偶神,同母兄妹婚,生,成,金山毘古神,金山毘売神
 論文要旨
イザナギ、イザナミの島生み、国生みの記事の「神参拾伍神」についての考察。従来この記事にある神をそのまま合計しても35にならず、問題とされてきたが、まず、これに関する従来の諸説がいずれも成り立たないことを述べる。著者は速秋津日子、比売二神の条にある「生」の解釈により、それ以下の神がイザナギ、イザナミの子神か孫神か変わってくることに問題の根源があると考え、「生」の前にある「持別而」により、「生」むのはイザナギ、イザナミ二神であり、また、「生」むのが速秋津日子、比売二神ならば、同母兄妹婚になり不都合なこと、速秋津日子、比売の直前にある「此」は「生」にまでかかるととる必要はないことから、この記事で生まれた神をイザナギ、イザナミの子神とする。また、金山毘古神、金山比売神をも子神として認めてよいとし、結果、子神の合計は35となるとする。"