万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
『日本書紀』三則
 論文サブタイトル
その本文に即して
 単著/共著
単著
 論者名
小島憲之
 ふりがな
こじまのりゆき
 発行年月
1992/6
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
143
 掲載頁
4858
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
好仇,好逑,仇,逑,薈蔚,薈,蔚,『日本書紀』天地開闢条,精妙之合摶易、重濁之凝竭難,合摶,凝竭,及,河村秀根,河村殷根,河村益根,谷川士清,孔頴達,朱熹,清原宣賢,J.Legge,金啓華,D39430懿行,田岡嶺雲,王念孫,田中頼庸
 論文要旨
日本書紀の訓詁を三例挙げて、古訓に頼るよりも本文に即して読むことの重要性を説く。一例目は文献の引用例として、垂仁紀五年条に撰者が毛詩の「好逑」を避け「好仇」を使用したことについて考証する。毛詩の一文は漢書等に「君子好仇」とあることから、早くより二つの本文が存在し、撰者はそのうち「好仇」の方を採用したと論じる。二例目は訓詁のよみの一例として、応神紀二十二年九月条の「薈蔚」の草木の繁茂の意が文選に見えることを確認し、撰者の訓詁の学の成果を指摘する。三例目は天地開闢の条に関して、従来古訓により「精妙之合ハ摶易、重濁凝ハ竭難」と訓むのに対し「合摶」「凝竭」を聯語とみるべきことや「及」に関して言及する。"