万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
神野志隆光著『柿本人麻呂研究―古代和歌文学の成立―』
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
遠山一郎
 ふりがな
とおやまいちろう
 発行年月
1994/5
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
150
 掲載頁
5358
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ
柿本人麻呂
 参考歌番号
49
 キーワード
古事記,日本書紀,共有,代作,人麻呂歌集歌,個,個の抒情,天皇神格化表現,日雙斯皇子命,続日本紀,元興寺伽藍縁起
 論文要旨
神野志隆光氏の『柿本人麻呂研究―古代和歌文学の成立―』(以下「評書」)の書評。まず、評書が人麻呂を古代和歌史の中に位置付ける考察であることを述べ、全体的な視点を示す。そして、人麻呂の「個」の作用をキーワードに、「代作」と「共有」の問題、歌集歌の問題、天皇神格化表現、「日雙斯皇子命」の問題に触れる。「代作」と「共有」の問題では、神野志氏の「共有」という捉え方に一定の理解を示しながらも、額田王から人麻呂へという過程を見るとき、「代作」という把握が必要であると述べる。また、「日雙斯皇子命」の問題については、著者独自の観点からも、人麻呂の創造であるという神野志氏の見解を支持する。"