万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
尊敬の助動詞マス(イマス)成立考
 論文サブタイトル
古事記の用例を通して
 単著/共著
単著
 論者名
吉野政治
 ふりがな
よしのまさはる
 発行年月
1994/5
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
150
 掲載頁
3752
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
167, 379, 892, 1638, 2351, 3186, 3886, 4270, 紀102
 キーワード
尊敬の助動詞,マス,イマス,為手尊敬,古事記,賜,坐,タマフ,木下正俊,上接動詞の自他の別,移動動詞,補助動詞,神避坐,山田孝雄,刺許母理坐,隠坐,接頭語サシ,コモル,カクル,西宮一民,祈年祭祝詞,阿礼坐,成坐,アスペクト形式化,塞坐,山口佳紀,臨坐,鎮坐,為御寝坐,三矢重松,控坐,本居宣長,不動坐,未寤坐,栄坐,趺坐,黙坐,御寝坐,本動詞マス(イマス),意味分類表,所坐,暫入坐,小山登久,御,出雲国風土記,国引坐,存在の認知
 論文要旨
尊敬の助動詞マス(イマス)の成立過程を考えるため、補助動詞用法の「坐」を「移動動詞+坐」と「一般動詞+坐」に分類して考察し、「移動動詞+坐」が尊敬の助動詞と関係があると推測した。そして移動を含めた存在の認知を表すマス(イマス)が移動の意を分析的に表現して「移動動詞+坐」の形をとったこと、やがて動詞述語の核としての働きを「移動動詞」が受け持つようになると「坐」は存在の認知と敬意のみが感じ取られるようなものとなったこと、さらに存在の意味も薄れると尊敬の助動詞マス(イマス)と呼ばれうるものが成立したことを述べた。"