万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
『古事記』におけるスサノヲ像をめぐって
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
松本直樹
 ふりがな
まつもとなおき
 発行年月
1993/11
 発表雑誌名
上代文學
 特集タイトル

 発行所
上代文学会
 発行番号
71
 掲載頁
7287
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号

 キーワード
古事記,スサノヲ,アマテラス,建国神話,ヤツカヒゲ,泣く,罷,日本書紀,本居宣長,棚木恵子,追放,独白,三村三千代,啼伊佐知,守屋俊彦,佐藤正英,ウケヒ,神意,祓
 論文要旨
『古事記』におけるスサノヲは英雄でありながら暴虐であるといった一見矛盾した存在であるが、根拠の上に設定されているのではないか。スサノヲは「泣く」ことの用例からわかるように、なんらかの神の支配を受けいたために自己統御できない状態にあり、ウケヒの段にみえるように神意の理解力に欠けていたためにまつりごとの執行者としては不適任であった。そして鬚や爪を切って祓をすることにより、エネルギーを自己統御できるようになった。このように『古事記』におけるスサノヲは神性に矛盾がなく、貴い英雄としてアマテラスの好敵手たり得ている。"