万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
『万葉集』における「去」の訓
 論文サブタイトル
「ユク」「ヌ」の揺れをめぐって
 単著/共著
単著
 論者名
奥田俊博
 ふりがな
おくだとしひろ
 発行年月
1997/1
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
159
 掲載頁
2549
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
2205, 1740, 1721, 2881, 2670, 2150, 188, 925, 466, 3333, 2652, 47, 217, 1796, 1797, 1119, 427, 291, 1894, 4214, 477, 3305, 3309, 3786, 1864, 918, 2463, 1544, 973, 2152, 1059, 195, 1684, 1974
 キーワード
去,ユク,ヌ
 論文要旨
万葉集中の「去」が、訓の決定に際し、複合動詞後項の「ユク」として訓まれる場合と、助動詞の「ヌ」として訓まれる場合とがあり、諸本諸注で極めて揺れが多く見られることについて、訓の決定のための基準を見出そうとする論。著者は、そのような揺れが見られる58例について、歌の表現として「ユク」と「ヌ」の用法から訓を決定できる例以外はなお訓を決定し難いとする。しかし、「ヌル」「ヌレ」と訓まれる例については、母音脱落を予定した借訓表記としての「去」はそのようには訓みがたく、また、「ヌ」と訓まれしかも下に読み添えが見られる例については、同じく「去」という表記の性質上、読み添えは通例ではないとし、これらについては訓を決定することができるとした。"