万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
人麻呂における時の表現と文字
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
稲岡耕二
 ふりがな
いなおかこうじ
 発行年月
1997/5
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
161
 掲載頁
116
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
25, 100, 117, 136, 221, 216, 1094, 1248, 1249, 1301, 1304, 1306, 1307, 1686, 1707, 1740, 1892, 1893, 1895, 1896, 2002, 2013, 2018, 2019, 2022, 2062, 2234, 2242, 2333, 2356, 2369, 2383, 2384, 2386, 2394, 2395, 2396, 2403, 2414, 2415, 2416, 2419, 2420, 2424, 2425, 2426, 2427, 2430, 2432, 2437, 2438, 2442, 2443, 2458, 2459, 2465, 2466, 2468, 2485, 2487, 2494, 2495, 2496, 2748, 2749, 2845, 2855, 2856, 3127, 3174
 キーワード
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 論文要旨
人麻呂歌集古歌体・新歌体、人麻呂作歌、初期万葉歌における「―(ニ)ケリ」の考察を行う。人麻呂歌集古歌体では、「―(ニ)ケリ」が「―在」と表現される例と、そうでない例との二種類が見え、両者は歌の内容に即して区別されていること、また古体歌において表現される時間が、現在を中心にごく限られた短いものに過ぎない点を究明した。新体歌については、音仮名で表記されるものと、「来」字の訓を利用したものとの二種類の見えることを明示し、前者についてはこれが古体歌において文字化されなかった「―ケリ」に近いこと、後者については古体歌の「―在」よりも表現される時間に広がりの見られることを指摘した。人麻呂作歌の「ケリ」については、新体歌の「ケリ」に通ずる性格を持つこと、初期万葉における「ケリ」については、表現される時間の幅において、人麻呂歌集古体歌の傾向と軌を一にすることを論じる。"