万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
峯文十遠仁
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1997/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
162
 掲載頁
116
 巻番号
13
 対象歌番号
3223, 3224
 対象歌句番号
3223-20
 歌作者データ

 参考歌番号
128, 146, 162, 210, 228, 267, 318, 382, 383, 924, 935, 1028, 1050, 1263, 1288, 1422, 1428, 1436, 1494, 1507, 1577, 1586, 1595, 1618, 1650, 1747, 1826, 1830, 1896, 1937, 1993, 2109, 2170, 2186, 2201, 2205, 2232, 2233, 2242, 2258, 2314, 2315, 2330, 2332, 2487, 2618, 2790, 2840, 2985, 3221, 3222, 3250, 3278, 3279, 3310, 3311, 3312, 3313, 3314, 3315, 3316, 3317, 3318, 3319, 3320, 3321, 3322, 3436, 3455, 3487, 3504, 3876, 4111, 4220, 4352, 4380, 4508, 4515, 記43, 記51, 記82, 記91, 記100, 紀43
 キーワード
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 論文要旨
巻十三「雑歌」の部に収められた長反歌(3221・3222)の中で、特に難解な句とされる「峯文十遠仁」について論じる。従来当句に為されてきた諸説の検討に、独自の考察を加え、「峯」が高木の幹の天辺をいう語と見れば、一首の中で問題なく収まること、逆に言うならば、高木の幹の天辺の意を託したいために、ことさらに「峯」の語が選び取られたことを論証した。また、巻十三という特殊な巻の歌に、このような特殊な「峯」の用法が見えることに、ことさら不都合を感じる必要のないことを示した。さらに、この長歌は秋の国見ともいうべき、神なびの黄葉狩に集った男女の間で唱われた一種のホギ歌であったとし、「峯もとををに」とは、このような場が必然のものとして要求し、選択した表現のひとつであったと論じた。"