万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
家持の創作
 論文サブタイトル
興中所作歌
 単著/共著
単著
 論者名
小野寛
 ふりがな
おのひろし
 発行年月
1998/7
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
166
 掲載頁
116
 巻番号
19
 対象歌番号
4159
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
178, 308, 442, 465, 804, 805, 1119, 1270, 1345, 1797, 2430, 2585, 3625, 3849, 3850, 3985, 3986, 3987, 4085, 4086, 4087, 4089, 4094, 4095, 4096, 4097, 4098, 4099, 4100, 4101, 4102, 4103, 4104, 4105, 4139, 4151, 4152, 4153, 4154, 4155, 4156, 4157, 4158, 4160, 4161, 4162, 4163, 4164, 4165, 4166, 4167, 4168, 4174, 4211, 4212, 4214, 4254, 4255, 4290, 4291, 4463, 4464, 4506, 4510
 キーワード
大伴家持,依興作歌,興,二上山賦,賦,作りもの,予作,追和追同,春愁絶唱三首,橋本達雄,辰己正明,鉄野昌弘,興中所作歌,伊藤博,日次無記歌,日次明記歌,儲作歌,七夕歌,興中,つまま,ますらを,中西進,嘉摩三部作,旧江四部作,世間無常,山上憶良,物花,予作歌,追和歌,無常,常無し,うつせみ,追和,柿本人麻呂,天地,跡も無き世,吹く風,逝く水,ゆく水の,柿本人麻呂歌集,過ぎにし人,大伴旅人
 論文要旨
大伴家持には「依興作歌」と記す歌があるが、それらを予作歌・追和歌・その他に分類し、共通して非現実の世界を歌うことを指摘する。また「興」とは、家持独自の文学を生み出す意識を示すことばであると論じた。さらに「興中所作歌」と記された三作について考察を行い、第二作は予作歌、第三作は追和歌であり、「依興作歌」の二大柱がここに完成されていることを明らかにする。第一作に関しては、この歌が「依興作歌」においてその他に分類された「二上山賦」「為贈京家願真珠歌」と同様、主題となる対象が現実にあり、その主題に基づき「物語り」を創造した作品であることを究明し、この第一作および「二上山賦」「為贈京家願真珠歌」こそが、予作歌でも追和歌でもない第三の「依興作歌」であると論じた。"