万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
抄写
 論文サブタイトル
昔年の防人歌八首
 単著/共著
単著
 論者名
伊藤博
 ふりがな
いとうはく
 発行年月
1998/11
 発表雑誌名
萬葉
 特集タイトル

 発行所
萬葉学会
 発行番号
167
 掲載頁
112
 巻番号
20
 対象歌番号
4425, 4426, 4427, 4428, 4429, 4430, 4431, 4432
 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
6, 61, 68, 141, 146, 462, 927, 976, 1908, 3161, 3217, 3218, 3361, 3403, 3420, 3479, 3481, 3502, 3568, 3570, 3619, 3885, 4321, 4328, 4350, 4358, 4374, 4380, 4392, 4393, 4394, 4403, 4413, 4414, 4415, 4416, 4421, 4422, 4433, 4434, 4435, 4465, 4469
 キーワード
巻二十,大伴家持,防人歌,昔年,磐余伊吉諸君,抄写,贈,主典,録,刑部少録,阿部沙弥麻呂,難波,統一体,がへ,いをさ,さ,矢,一発,ヒトサ,一箭,ヒトサ,いを,はも,巻十二,問答歌,神,可未,未,ミ,可美,偲ふ,之乃布,乃,ノ,がへ,我弁,弁,賀倍,障へなへぬ,佐弁奈弁奴,へ,弁,手挟み,太波佐美,タハサミ,多婆左彌(多婆左弥),多婆左美,タバサミ,波,防人歌巻
 論文要旨
巻二十に収められた磐余伊美吉諸君なる者が、「抄写」して家持に「贈」ったという昔年の防人歌八首(4425〜4432)の配列の様相について論じた。八首各々に解釈を施し、創作時期を明確にした上で、歌群の配列に関する検討を行う。その結果、大きく前半四首(4425〜4428)・後半四首(4429〜4432)という構成が看取され、それらは4425と4426、4427と4428、4429と4430、4431と4432と、さらに二首一組に細分化し得ることを究明した。また、この配列が諸君の手によることを指摘し、「抄」には参酌取捨して並べる意、「写」には古記録の歌の表記を忠実に踏まえたという意が含まれており、「抄写」の語が、この八首の様態に対応して適切であることを論じた。"