万葉集主要論文所収歌句データベース(試作)


 論文タイトル
花鳥歌の源流
 論文サブタイトル

 単著/共著
単著
 論者名
井手至
 ふりがな
いでいたる
 発行年月
1973/4
 発表雑誌名
萬葉集研究
 特集タイトル

 発行所
塙書房
 発行番号
2
 掲載頁
933
 巻番号

 対象歌番号

 対象歌句番号

 歌作者データ

 参考歌番号
2, 16, 192, 207, 257, 322, 324, 457, 824, 827, 834, 837, 838, 841, 842, 920, 923, 924, 925, 1047, 1053, 1059, 1062, 1064, 1820, 1840, 2166, 3222, 3352, 3966, 3973, 3985, 3991, 3993, 4042, 4089, 4092, 4166, 4177, 4180, 4192, 4193, 4194, 4207, 4277, 4360, 4511, 記20, 記21, 記57, 記95, 記101, 記102, 懐風藻8, 懐風藻10, 懐風藻40, 懐風藻24, 懐風藻59, 凌雲集, 文華秀麗集3, 古今5, 古今6, 古今10, 古今13, 古今15, 古今32, 古今36, 古今105, 古今106, 古今107, 古今108, 古今109, 古今110, 古今128, 古今135, 古今141, 古今155, 古今1011
 キーワード
古事記,日本書紀,記紀歌謡,言霊信仰,自然,鎮魂,花鳥歌,懐風藻,凌雲集,文華秀麗集,漢詩,漢籍,詩品,文選,玉臺新詠,初學記,六朝詩,初唐詩,詠物詩,花鳥諷詠詩,古今和歌集,古今和歌集仮名序
 論文要旨
日本文学では花と鳥を景物の代表とする。この考えを説いたものとして早くは古今集仮名序が指摘できるが、その源流は萬葉集に既に指摘することができると考察する。記紀歌謡には花と鳥が同時に詠み込まれた歌は確認できず、前期萬葉歌もその延長線上に位置するもので、萬葉歌の花鳥同時詠が現れるのは後期に至ってである。一方漢詩へと目を向けると、六朝より初唐期の詩には花鳥諷詠詩が頻繁に見られる。これらのことから日本の花鳥歌の源流は萬葉の後期に始まるものであり、その淵源は漢詩へと辿ることができる。だが萬葉歌が花鳥諷詠詩を享受できたその下地には、花や鳥を呪物とし歌に詠む記紀歌謡、前期萬葉歌があったからであると指摘する。"