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歌作者データ |
柿本人麻呂歌集中出,長忌寸奥麻呂,丹比真人,山部赤人,生石村主真人,大伴駿河麻呂,山前王,大伴女郎,大伴坂上女郎,作者未詳,大神女郎,高橋虫麻呂,柿本人麻呂,阿倍女郎,笠金村,大伴家持,古歌集,通観僧,柿本人麻呂歌集非略体歌,高市黒人,大伴坂上大嬢,守部王,大津皇子,沙弥尼,田辺福麻呂 |
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参考歌番号 |
143, 226, 323, 355, 402, 423, 519, 619, 1120, 1167, 1505, 1754, 1807, 1949, 269, 543, 611, 717, 9071078, 1083, 1155, 11168, 1936, 2284, 2367, 2571, 2968, 1509, 2317, 2962, 3788, 3795, 3796, 3797, 3798, 3799, 3800, 3802, 327, 2836, 1272, 2353, 3339, 279, 388, 1346, 1428, 1873, 2277, 3136, 2897, 3153, 729, 1000, 1971, 3875, 3854, 1180, 1390, 416, 1559, 777, 2356 |
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キーワード |
原本系《玉篇》,篆隷万象名義,二音節仮名表記,助動詞む,終止形む,連体形む,将む,らむ・なむ・けむ,てむ,「将有」の字面,あるらむ・あらむ,木下正俊,準不足音句,毛利正守,字余り形・非字余り形,「将,欲也」の訓詁,楊樹達《詞詮》,広雅,稲岡耕二,願望的推量,いつかも〜む,〜むを,秋吉望,山田孝雄,用言の複語尾,和田明美,兼けむ,二合仮名表記,個人の用字傾向,万葉識字層,蜂矢宣朗,読添え,人麻呂歌集非略体歌,家持の用字,人麻呂歌集の用字,新訳華厳経音義私記,重見一行 |
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論文要旨 |
万葉集和歌表記中の訓字「将」は、原本系《玉篇》の訓詁「将、欲也」の援用に拠り、終止形が主体の意志・希望の助動詞「ム」の和訓として第一義的に結び付いた。以下、推量系の意味の“ム”や二音節助動詞“ラム・ナム・ケム”を「将」一字で訓ませようとした和訓の広がりの過程を考察した論考。連体形主体の推量系の意味“ム”へと和訓が広がる契機には、終止形「意志 ム=将」から、「イツカ(モ)〜ム」の願望的推量のム=「将」や、「〜ムヲ」の逆接助詞ヲが受ける歌作者主体の希望のム=「将」が関与しており、万葉2期頃“和訓ム=将”が定着化した。一方、「ラム・ナム・ケム」は其の担う時制が、現在・未来・過去と異なっていたためと、語分析も三者三様だったため、「将」字をめぐる万葉3期・4期の歌人たちの用字運用は微細ながら分かれている。"
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