論文タイトル |
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論文サブタイトル |
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単著/共著 |
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論者名 |
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ふりがな |
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発行年月 |
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発表雑誌名 |
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特集タイトル |
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発行所 |
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発行番号 |
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掲載頁 |
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巻番号 |
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対象歌番号 |
207, 434, 435, 436, 437, 3786, 3787, 3857 |
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対象歌句番号 |
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歌作者データ |
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参考歌番号 |
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キーワード |
弔意用語,弔悼用語,訓詁,題詞の漢語,題詞の哀慟,詞義,漢語語義学,和習,和臭,死者を悼む,泣血哀慟,漢語大詞典,中国の哀慟,漢訳仏典,中本起経,大般泥D17421経,悲慟,六朝墓誌,沢瀉久孝,稲岡耕二,朱慶之,玄応《一切経音義》,火葬,灰にていませば,捜神記巻16,後漢書巻20,大正大蔵経 |
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論文要旨 |
万葉集の題詞・左注に現われている弔意・弔悼用語のうち、「慟」字を使用する哀慟について考察した論考。中国六朝の墓誌や中国,中古漢語期の漢訳仏典・其の他の諸文献を勘案すると、哀慟が東漢末の《中本起経》に出現した新詞であるとする朱慶之氏の指摘は支持できる。問題は、中国,中古漢語期の哀慟の意味・用法(対象死者は、最高権力者または至徳の者と、父母)と、万葉集の題詞・左注の「哀慟」の意味・用法とがズレている場合の処理についてである。一つの解決策は、万葉集側の用例を和習・和習的と把握する(巻16・3857左注の哀慟は和習、巻3・434〜437題詞の哀慟は和習的)方向である。他方、巻2・207題詞の泣血「哀慟」は、現段階では、(甲)尊貴な身分の妻の死を悼む-夫の代作歌-、(乙)人麻呂自身の妻を悼む、意味の二解釈が提示できる。"
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